仕込み品の在庫引当で顧客の注文に応じている企業は 次第に増えてゆく機種に悩まされ,激しい需要の変動のたびに,機種別の品切れや過剰在庫の繰り返しに困っていると思います。 また、設備機械の稼動効率を高め、短納期対応が出来るようにと思って中間仕掛を持ちながら生産をしていると、その仕掛品が次第に増大し、やがて、かえって工程の流れを阻害し、生産のリードタイムが延びて納期遅れを多発するようになるという経験をお持ちの方も多いと思います。
これらの永遠の悩みから開放される新しい情報をお知らせします
@ “ザ・ゴール”エリヤフ・ゴールドラット著 ダイヤモンド社刊 1600円
これはtheory of constrains (TOC)という生産管理システムを小説風に解説したもので、工場内のネックマシンを発見して、その改善に全力をあげるというもので、まことにあたりまえのことですが、その場合不必要な仕掛が如何にネックを助長させているか、工場全体の効率を上げるためにネック以外の多くの機械の効率を犠牲にすることの必要性がよく理解できると思います。
そして、決め手はネックマシンの効率を最大にするための生産計画をパソコンでつくるところにあります。
A 2001年1月号 特集 BTO生産方式
BTO(build to order)生産方式は自動車やパソコン業界で最近使われる方法です。従来在庫販売100%であったものを受注販売と在庫販売の混合で対応し、次第に受注販売の比率を上げてゆく手法です、それによって過剰在庫や品切れを防止しようとするものです。勿論、生産体制として段取りがえの短縮や一個流し方式などの改善でリードタイムを短縮することが基本ですが、それと同時に、受注販売比率を増大させることで顧客とのコミュニケーションの増大もおおきなポイントです。
これには受注と生産の直結が必要でパソコンと情報通信の発達が決め手になっています。是非、上記の本を読まれることをお勧めしますがTS会の窓口でも相談をお受けいたします。